ケアマネとして働く中で気づいた「関わり方の大切さ」

ケアマネージャーとして働いていると、本当にたくさんの人と関わります。


ご利用者さんやご家族はもちろん、医療機関、デイサービス、訪問看護、ヘルパー事業所、福祉用具業者、施設職員、そして役所など、関係する機関は多岐にわたります。

その中で私が常に意識しているのは、「ケアマネは調整役である」ということ。
ケアマネージャーは、ご利用者さんの状況を丁寧にアセスメントし、本人の力をできる限り活かしながら、必要なサービスを組み合わせて支援計画を立てます。
ただし、ケアマネ自身が直接介護を行ったり、ケアを提供したりすることはありません。

だからこそ、実際にサービスを提供してくださる事業所さんの存在は欠かせません。
どんなに良い計画を立てても、それを実行してくれる事業所がいなければ、支援は成り立ちません。
サービスがなければ「調整」もできない。
そういう意味で、現場を支えてくれている事業所の皆さんには、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。


「ちょっと嫌だな」と感じることもあるけれど…

長くこの仕事をしていると、「その対応、ちょっとどうなんだろう?」と思う場面に出会うこともあります。
態度がぞんざいだったり、言葉にトゲがあったり…。
以前は内心「嫌だな」と思うこともありました。

でも最近は、そういう場面に出くわしたときこそ、自分の対応を見直すチャンスだと思うようになりました。
「私はこういう態度をとらないようにしよう」
「相手の立場になって、もう一歩丁寧に接するようにしよう」と。


対応の仕方ひとつで、信頼関係は大きく変わる

丁寧な対応をしてくださる事業所さんやスタッフさんと関わると、本当に気持ちよく仕事ができます。
「この事業所さん、もっとよくなってほしいな」「ぜひこの方を利用者さんに紹介したい」と思えます。

逆に、横柄な対応や不親切さが目立つと、それだけで信頼を築くのが難しくなってしまう。
やっぱり“人”と“人”の関係ですから、気持ちよく関われるって大事なことですよね。


自分がどう見られているかも、意識する

自分自身も、どう見られているかは常に意識しています。
どんなに長く担当しているご利用者さんであっても、仕事として関わる以上、礼節を持って接することは大切。
言葉遣いひとつとっても、「慣れ」から雑になっていないか、時々振り返るようにしています。


「自分の親だったら?」という視点で

私はよく、「もし自分の親が介護を受ける立場だったら、どうしてほしいか?」と考えます。
自分の理想とするケアマネ像に少しでも近づけるように。
ご利用者さんにとって、信頼できる理解者であり支援者でありたい。
そんな気持ちを忘れずに、日々の業務に向き合っています。


おわりに 〜感謝と笑顔を忘れずに〜

ケアマネの仕事は、一人では何もできません。
ご本人やご家族、そして現場で支えてくださるたくさんの事業所の皆さんのおかげで、ようやく支援が形になります。

だからこそ、どんなときも「感謝」と「笑顔」を忘れずに。
たとえ忙しくても、気持ちに余裕がなくても、誰かの優しさに気づける自分でいたい。
そして、自分もまた、誰かの支えになれる存在でありたいと思います。

日々の関わりの中で、少しでも心が通い合う瞬間を大切にしながら、これからも丁寧に仕事を続けていきたいと思っています。

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